草創期▼
開拓期▼

Batard Montrachet 1957,60,65年

M.Doudet Naudin

バタール・モンラッシェ

 これもとんでもない液体だった。名古屋であった名古屋日伊協会主催のワイン会で、休憩時間にたまたまぶらりと入った三越デパートの地下売り場で見つけた。1998年ごろと記憶している。有名デパートで販売しているのだからという気持ちで買ってみたのだろう。値段にばらつきはあったが、平均すれば1本5000円くらいなので2本買って、そのうちの1本は日伊協会で早速開けてしまった。中味は詰めかえられたものとは思いたくないが、驚くほど良い状態だった。もちろん「おいしい」というものではない。10年、20年、30年前をぐるぐる想像した。店頭に並んでいたモンラッシェは3〜4本だったと思うが、全部買って宅配で横浜に送った。
 調子に乗って短い期間で全部開けた。中には健康年齢は論外というものもあり、やっと飲めるものもあった。そういう状態のものはスパゲッティ・ボンゴレに使われた。
 これ以来、フリウリの長熟系白ワインを開ける際には、このモンラッシェ体験を参考にしている。たとえば、ニェミッツのシャルドネでは10年では全く健康で、15年を越すと個体による差がでてくる。白ワインに関する貴重な勉強になった。