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Cantalupo

Cantalupo

カンタルーポ

 実はこのワイナリーは、エトリヴァンが輸入する以前から日本に入っていた。何らかの事情でエトリヴァンから別の輸入業者に移っていったワイナリーはすでにいくつもあるが、逆のケースは、このカンタルーポのみである。カンタルーポはイタリアでの輸出代理店が変更されたことにより、自動的に当社の扱いとなった。現在、エトリヴァンの輸入ワインリストに他社と重複するものは極めて少ないが、生産者が日本市場で複数の輸入業者を通じて販売をしようとした場合は重なってしまう。扱いワインのほとんどを生産者と握手してから直接買い付けている。これは僕が誇りにしてきたことであり、仕事上の信条でもある。
 カンタルーポはゲンメ(Ghemme)の生産で知られたワイナリー。ゲンメの原料となるぶどうはバローロと同じネッビオーロ種だが、地元ではスパンナと呼んでいる。1986年ヴィンテージから残してあるので、たまには開けて飲んでいる。バローロほど待たなくても楽しめるネッビオーロだと思うが、前者に比較するとやや線が太いように思う。ワインとしての寿命も短い印象だが、これはバローロと較べての話で、イタリア有数の長熟系ワインのひとつであることに変わりはない。ゲンメは特にスイスで人気があるというが、これはアルプス以北の人々のワインの好みに合っているからだ。ゲンメは収穫後4年で市場に出てくるが、若いバローロ以上にタンニンを感じる。同じネッビオーロ種から造られていても、土地、空気、そして関わる人間たちが変わればワインにも微妙に反映される。バローロ、カレーマ、ゲンメはこのようなことを学ぶ好事例。
 現オーナーのアルンニは、イタリア人にしては寡黙で、説明も彼の持ち味でするので解りやすい。もう19年も取り引きをしている。


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