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Sirch

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シルク

 シルクとは、ロンコ・デル・ニェミッツで出会っている。何か特別のワインを探している時でもなかったから、シルクのワイナリーを訪ねなければならない理由はなかった。ただ、彼らの会話で頻繁に出てきたソーヴィニオネスが気になった。フリウリの地場品種、トカイを彼らはそう呼んでいた。僕の中でトカイではなく、彼らがソーヴィニオネスと呼ぶ『トカイ』を飲んでみたい気持ちが強くなって、足が彼らのワイナリーの方向を向いた。早速、ソーヴィニオネスを試飲させてもらった。まず、香りの量が豊かで、口の中で次々と膨らんでいった。樹齢は30年を越えているらしい。シルクによれば、トカイ・フリウラーノの起源はソーヴィニヨンに遡るらしい。名前からしてもそう考えて自然。とすれば、白ワインとしては長熟系に入る。
 ルーカ(Luca)とピエルパオロ(Pierpaolo)の二人兄弟がワイナリーのエンジン。ルーカが醸造を担当し、弟のピエルパオロは畑の面倒を見ている。醸造コンサルタントにアレッシオ・ドリーゴ(Alessio Dorigo)がいるというから、これはもうフリウリ最強のチーム。ピエルパオロは、イタリアでは名の知れたアグローノモ(agronomo)。実はこのイタリア語- agronomo-は、日本語で農業者と置き換えても用をなさない。農業技術者と訳すと伝わるものがやや増える。ワインに限ると、土地とぶどう栽培の関係を研究する農業の専門家と理解するのが正しい。つまり、どの様な土地にどの様なぶどう品種が合っているのかなどを研究しているのが農業技術者。 ビオワインに関する質問をした時の答え。
 「フリウリは年間降雨量が1200ミリを越えるところで、植物害虫は化学的に駆除せざるを得ない。それでも、毎年健康なぶどうを収穫するのは容易ではない。したがって、将来的にも、環境に配慮した“良識的”な農業を続けていくことになる。」

2005年より生産者から輸入
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